実は現在、矯正中。歯に金具が付いた状態で過ごしています。
矯正は不安なこともありますが、幸い周りに経験者が多く、相談できるので、安心して取り組めています。
というわけで今回は、矯正している人や、矯正を考えている人に向け、僕が取り組んでいる矯正の方法と、器具装着に至るまでの流れをお伝えしようと思います!担当の先生から聞いた話も元に書いていきます。

これから矯正を考えている人は注目です!
きっかけ
僕の場合、顎が小さめで、下の前歯が一部斜めに生えています。
はじめは高校生のころ、かかりつけの歯科に矯正を勧められました。矯正専門の歯科に相談に行ったのですが、歯を4本抜く必要があると言われ、それは嫌だったのでそのままにしていました。
本格的に矯正をしようと思ったのは、昨年。きっかけは親知らずの抜歯です。
横向きに生えていた下の親知らずが成長してきたため、抜歯することになりました。このとき紹介された口腔外科が、今矯正して貰っている歯科です。
この歯科では、親知らずの場所に歯を動かすことで隙間を作り、矯正するという方法が可能でした。
これなら途中の歯を失う必要がない(親知らずはどっちみち抜くのでOK!)ので、ついに矯正を始めることになりました。
矯正の方法
では、どうやって歯を親知らずの場所に移動するのか。
はじめに、途中の歯を抜いた場合の仕組みをお伝えします。
歯を抜いた場合

途中の歯(一番手前の奥歯)を抜くと、そこに隙間ができます。僕の場合、前歯の間隔を広げたいので、奥歯と前歯をワイヤーで繋いで前歯を奥歯側に引っ張ります。ちなみに、作用反作用によって奥歯も前歯側に引っ張られます。
結果として、歯を抜いた部分の隙間がなくなり、きれいな歯並びになります。
では、次に歯を抜かない方法です。
歯を抜かない場合 歯科用アンカープレート使用
複数のやり方のうち、僕がやっている方法でお伝えします。昔はヘッドギアをつけるなど、大がかりだったそうです。

こちらは、親知らずがあった場所を活用し、全ての歯を奥に動かすことで前歯にゆとりをつくります。
ここで問題になるのが、何を土台にして引っ張るか。
途中の歯を抜く場合は、奥歯を土台として引っ張れますが、全ての歯を同じ方向に動かすので土台がありません。というわけで、
土台は...
作ります。
結構怖い話ですが、フックが付いたチタン製のプレートを奥歯付近の歯茎の骨に埋め込み、これを土台にします。
矯正前のプレート埋め込みと、矯正後のプレート取り出しに手術が必要になりますが、歯を抜かないことに加え、治療が短期間になるというメリットがあるそうです。
治療が短期間になるのは、プレートが骨にしっかり固定されているため、反作用を受けても動かず、効率的に歯を動かすことができるからとのことでした。
矯正開始までの流れ
最初に、矯正相談に行ったのは1月。それから器具を装着前までのことをお伝えします。

歯に器具をつけるまでの道のりは長いです。
精密検査
まず、かみ合わせのチェック、レントゲン、CT撮影、唾液検査などを行いました。
中でもCT撮影の結果が大切になってきます。親知らずがあった場所といえど、歯茎の組織を三次元的に見ないと、その場所に歯を動かせるかわからないそうです。動かせないとなると歯を抜く方法に方向転換しないと行けません。
僕の場合は、問題なく歯を動かせることがわかり、安心しました。
これらの結果を総合的に判断して、先生が矯正計画を立ててくれました。前歯の歯並びをきれいし、少し出っ歯気味の前歯全体を4mmくらい下げるのに1.5年~2年ほどかかるとのことです。
歯形取り
歯全体と、かみ合わせ部分の型を取りました。
歯全体の方は、結構大きい粘土を3分間口に入れなければならないので大変です。吐きそうになる人もいると聞いていたので、できるだけ無心で我慢です。
無事3分間耐えると粘度は固まっています。粘土を歯から剥がすときは歯が抜けるような感覚で少し驚きましたが歯は無事でした(笑)。
虫歯予防
矯正中に虫歯になったら大変なので、虫歯防止のアドバイスをもらいます。
食事チェック
土日と平日3日分、食べなものを事細かに書いて提出しました。毎日アイスを食べていることがバレてしましますね(笑)
この食生活情報や、唾液検査の結果、歯磨き習慣から虫歯耐性を数値化してもらいます。
僕は虫歯へのなりにくさ70点/100点くらいで、まあまあ虫歯への耐性は強いようです。(嬉しいです。)
この数値を高める方法として、甘いものを食べた後の歯磨きの徹底と、フッ素濃度の高い歯磨き粉の使用をアドバイスしてもらいました。
歯磨き練習
続いて歯磨き練習です。
歯磨きの仕方を教えてもらい、次の受診で良き磨けているかチェックして貰います。
チェックは2通りで、ピンクに染めて磨き残しを見るものと、歯茎を刺激して炎症を見るもの。どちらも基準となる数値を下回るまで矯正に進めません。僕は3回でクリアしました。
結構厳しかったので、丁寧に歯を磨くことが習慣になりました。
親知らず抜歯
邪魔になる親知らずを抜きます。
横に生えていた下の親知らず2本と、頭を出していた右上の親知らずは抜歯済みなので、残りの1本を抜いて貰いました。まだ頭を出していなかったので、歯茎を切る必要がありましたが、素直に抜けてくれて助かりました。下を抜いたときは、歯を2,3個に割ったので大変でした。
親知らずの抜歯は4本目で慣れていますし、この後にプレート埋入手術も控えているので今回の抜歯は軽々と乗り越えられました。
今後の道のり
ここまで来てやっと矯正器具の取り付けとなります。
なんだかんだで半年ほど経っていました。しっかりとした準備をして、丁寧に矯正を進めてくれる歯医者さんには感謝です。
さて、器具の取り付けると、プレートの埋入手術、そしていよいよ歯を引っ張る!という流れになっていきます。手術や器具を入れた感想は、これ以降の記事で書いていこうと思います。
今回お伝えするのはここまで!
これから矯正をする人の参考になったらうれしいです。矯正中の人は、一緒に頑張りましょう!
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