前回の体験記では、僕が取り組んでいる矯正の方法や、矯正初期に行う準備などを紹介してきました。
今回は、「矯正器具の取付け」について、体験談をお伝えします!プレートを埋入する前に矯正器具をつけました。そのとき感じた器具の違和感や、歯を引っ張られる痛み、歯磨きの大変さなどをお伝えします!
矯正を考えている方、これから器具をつける方の安心材料になればと思います。

器具をつけると大変なことが増えます!
矯正器具取付け
プレート埋入に先立って歯に矯正器具を取り付けました。ここで言う「矯正器具」は矯正と言えば思い浮かぶアレ。歯に金具をつけてワイヤーで繋げていきます。
歯に金具を接着
金具を選びます
僕が通う矯正歯科では、3種類の金具から選ぶことができました。
- ノーマルな金具(ワイヤーで固定)
- クリップ式の金具(クリップで固定)
- 白くて目立たないセラミック
矯正方法を伝えてもらう段階で選択します。今はマスク生活で口が隠れているので、見た目は気にせず「ノーマルな金具」を選びました。金具は目立ちますがサイズは小さいですし、他のものは追加料金もかかります。
金具を歯に接着します
次は、金具を歯に取り付けていきます。
接着方法は、なんと接着剤!
それ以外何があるんだ、と言われればそうですが、歯に工作をしているみたいで変な気分です。
固まるまで接着剤特有の匂いがあり、気にしすぎると気持ち悪くなりそうなので無心で過ごしました。揮発した接着剤の成分でしょうか、乾かす途中で口の粘膜が冷んやり(少しヒリヒリ)しました。
3分ほどで接着剤が乾いて金具が固定されます。
固定されたら一旦うがい。
ここで初めて口を閉じましたが、今まで何もなかった歯に、3mmほどの突起があるのはとても違和感がありました。
これが1~2年続く生活耐えられるかなぁ、と少し心配になりました。
ワイヤーで繋ぐ
金具がついたら、ワイヤーで繋いでいきます。
全ての金具を連結するための長いワイヤーと、そのワイヤーと一つ一つの金具を固定するワイヤーがあります。

後者のワイヤーを結ぶときは、少なからず歯を引っ張られるので、歯が抜けるのではないか、と嫌な感じがします。番線を締めるように、金具と長いワイヤーに巻きつけた後にねじって固定していきます。
最後に余分なワイヤーを切断するのですが、それまでは、長いワイヤーが口から何本も飛び出ているという異様な光景です。実際は目にタオルをかけられているので見えませんが、工作されている感覚です(笑)。
ワイヤーが付くと、金具の凸凹が少し緩和されるので、違和感が少しだけ解消しました!
器具に慣れる
歯を引っ張る土台であるプレートはまだ装着していないので、この時点では、目的の方向に歯を動かしているわけではありません。
では、なぜ器具をつけるかと言うと、器具に慣れて、プレート埋入後すぐに矯正開始するためだと思います。スケジュールに示すように、上下の歯は別の日に器具をつけ、なじむ時間を取ってから次の処置に移りました。
上の歯に器具をつける
↓(2週間空ける)
下の歯に器具をつける
↓(2週間空ける)
プレート埋入
矯正生活で大変なこと3選
矯正器具をつけると「手間が増えたなぁ」と思うことが増えます。器具装着後に苦労したことトップ3を紹介します!
歯の痛み
器具をつけてすぐは、少なからず歯が引っ張られるので、物を噛むのと痛みが出る歯があります。特に器具をつけた翌日がピークで、ご飯はおかゆやお茶漬けにして食べました。
僕の場合、前歯や犬歯あたりの歯が痛かったので、食べ物を噛み切る動作をしないように小さく切った食べ物を奥歯で噛んで食べるようにしました。
痛みは徐々に落ち着いていき、次の処置に移る2週間後には大分良くなります。固いせんべいなどを除けば大半のもは食べることができました!
違和感
「歯に器具の凹凸ができてしまう」違和感と、歯が動く過程で「噛み合わせが悪くなる」違和感を感じました。
器具の凹凸は初めて器具を装着した瞬間がピークでした。その日のうちにはさほど気にならなくなり、その後は「気になると言えば気になる」という感じです。
噛み合わせの違和感も器具を装着したときがピークです。歯が動いて噛み合わせが良くなるまで、1週間ほどかかりました。歯をどんどん動かすために、ワイヤーは月一程度で交換するので、その都度噛み合わせが悪くなります。
歯にものが詰まる
これが一番大変!!
食事の度に、どうしても歯とワイヤーの間、ほっぺと歯茎の間に食べ物が挟まってしまいます。大きいものは口をゆすげば取れるのですが、ワイヤーに絡みついた繊維は厄介です。舌を使って取ろうとして、器具に舌が引っかかり、出血したこともあります。
おとなしく歯ブラシでとるのが理想です。
というわけで食後の歯磨きは必須。矯正が終わるまで続くと思うので、諦めて歯を磨きます。
使う歯ブラシは3本!!
- 中心が盛り上がった普通サイズ歯ブラシ
- 普通のとんがり歯ブラシ
- 毛先が長くて柔らかいとんがり歯ブラシ
これらを駆使して磨いていきます。
普通サイズで大きめの食べかすを取り除いた後、全体をブラッシング。とんがり歯ブラシで器具一つ一つを磨き、最後に柔らかとんがり歯ブラシで歯とワイヤーの隙間を磨く、という流れです。
とても手間がかかりますが、虫歯になってはもっと大変なのできっちり磨きます。
まとめ
矯正器具を装着するまでの流れや、装着後の苦労などを紹介しました。
苦労したことをたくさん書いたので、矯正にマイナスイメージを持ってしまった方もいると思いますが、きれいな歯並びを得るために必要なことなので頑張れます!
そして、
人の体は不思議なことに、何度も繰り返すと慣れてしまいます!
器具をつけて1ヶ月半経った今は、手間のかかる歯磨きは習慣になり、器具の違和感も気になりません!ワイヤーの締め直しも経験しましたが、1回目よりも痛みが少なかったです!
必要以上に怖がる必要はありませんよ!
と言うわけで、これからも矯正頑張っていきます。
これから矯正をする人の参考になったらうれしいです。矯正中の人は、一緒に頑張りましょう!

次はいよいよプレート埋込手術です(怖い)
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