この矯正最大の山場である「プレート埋入手術」を受けてきました!今回は、その感想や手術からの経過を紹介します!
この手術で、矯正開始時の様々な処置が一段落ということになります。手術中に麻酔が切れかかったり、手術後の腫れが大変だったりしましたが、無事回復しましたよ。

手術は恐怖感がありますが、ちゃんと回復するのでその瞬間だけ我慢です!
歯科用プレート埋入手術って?

今回受ける「歯科用プレート埋入手術」は、歯を奥歯側に動かすための土台となるフックを、歯茎の骨に埋め込むという手術。一番奥の歯とその手前の歯の間の歯茎あたりに埋め込みます。
チタンプレートをボルトで直接骨に固定することになるので、歯茎の切開が必要になります。今回は上下かつ左右の計4カ所にプレートを埋め込んでいきます。歯並びの状態によっては、2枚で済む場合もあるようです。
聞くだけでゾッとしてきますが、担当してくれた先生は、もちろん何度も経験している手術。1枚のプレートを15分ほどで埋め込んでしまいます。僕の場合は4枚で60分。前後の消毒や麻酔などの時間を含めて約1時間半の手術となりました。
それでは、手術当日の流れを順を追って紹介していきます。
手術前

麻酔
まずは麻酔。4カ所全てに麻酔を入れていきます。
1カ所につき3方向ほどに注射をされたと思います。もちろん、針を刺される痛みは普通に感じます。痛みに耐えつつ、じわ~っと麻酔が入っていく感触を覚えます。

麻酔のために麻酔して欲しい...
4カ所を1日で手術するのは手っ取り早くて良いのですが、処置の痛さや感触を知った状態で、別の部位ですぐさま同じ処置を繰り返されるのは嫌なものがあります。
4カ所を終えると、一度口をゆすいで麻酔が効くまで待機です。この時点で麻酔は効き始めており、満足に口をゆすげませんでした。
消毒
この手術は清潔手術。手術前に徹底的な消毒を行います。
普通の抜歯でも口内の消毒はすると思いますが、この日は唇、鼻、顎までヨウ素系の消毒液で拭いて消毒されました!予想以上でびっくりでした。
その後、医療ドラマで見るような青いシートを顔に掛けられて準備完了。口のところだけ穴が開いています。
これも、通常の歯科治療で掛けられるタオルとはサイズも異なり、お腹くらいまで隠れるもの。先生や看護師さんも清潔面に触らないように気をつけて扱っていました。厚さは1mmくらいだと思いますが、固くて表面はざらざら。段ボールとカーテンの間のような感触でした。
さらに、先生たちは手術用のガウンを着ていました。
手術中

いよいよ、手術開始です。
手術中は、不安を和らげるため、先生から随時手順の説明があります。また、この日は見学の先生がいたので、先生同士が専門用語を使って話している声も聞こえてきました。
「○○を切開して~」や、「骨が削れるから~」といった話が聞こえてきてゾッとしますが、部分麻酔で意識があるので聞こえても仕方がありません。貴重な体験なので、しっかり聞いておきました。(笑)
プレート埋入
いよいよプレートを埋め込んでいきます。先生の話し声や作業音を元に、どんな流れで処置されたのかを紹介します。
プレートが骨に固定されるまで
はじめは右上から。
歯茎を切開して、骨を露出させます。ここまでは、歯茎を押されるような感触。「これが骨ですよ~」という声が聞こえてきました。
続いて、骨にネジを締めるための仮穴を空けていたと思います。見てはいませんが、ドリル的な工具で骨をグリグリしていきます。先ほど以上に歯茎を押す力が強くなり、時々「パキッ」という音がしてきます。「骨のかけらが出できますよ~」と話していたので、骨が欠けて穴が開いていく音だと思います。
最後に、プレートを骨に固定していきます。「ウィーン」という音を聞く限り、大工さんが使うような電動ドライバーでネジ締めしていたと思います。最後は先生が手の感触で確かめていました。
器具をつけるとき以上に工作されている感覚が強いです。ドリルの振動などは伝わってくるのですが、自分で見ることはないので現実味がなく、本当に自分の骨が削らているのか疑いたくなります。

もし、手術を見ることができても見ないですが...
これで、右上が完成!次の箇所左上に移動です。
ここで、アクシデント発生!!
麻酔の効きが悪い
歯茎に痛みを感じました。左上に麻酔の効きが悪い部分があったようです。麻酔を追加して一旦放置。予定を変更して下の埋め込みを開始します。
結果的に麻酔は効いてきたのですが、「全く痛くない」ということはありませんでした(涙)。一方で、多めに麻酔を入れたからでしょうか、手術が終わってみると左目の方まで麻酔による痺れがありました。その後、他の部位と同じように痺れはなくなりましたよ。
下の歯にプレート埋入 顎は外れません
下側の処置に移ります。
手順は上と同じなのですが、心配ごとがありました。「顎が外れるのではないか」です。
以前、下の親知らずを抜いた際に、顎が閉じなくなることがありました。数秒で戻ったのですが、かなり焦ります。そのときの経験から、口を大きく開けた状態で力を加えられると、顎が外れそうになることを知っていたので心配だったのです。
実際は、全く問題ありませんでした!
ポイントは、口の開け方の違い。親知らず抜く場合を「あ」の口とすると、歯茎にプレートを埋め込む今回は「え」の口でした。力を加えられても、歯を食いしばる方向に力を入れて耐えることができました。顎が外れやすい人でもそれほど心配しなくて大丈夫です。
まとめて縫合
4カ所無事に終わったら、最後にまとめて縫合します。ここまで来ると手術も最終盤、抜歯でも縫合の経験はあるので、落ち着いてきました。麻酔が効いていない痛みはありましたが、じっと耐えます。
そして、手術終了!
安心して我に返ると、かなり汗をかいていました。そして、ちょっと貧血気味でした。
術後の経過

痛み
麻酔が切れてくると痛みが出てきます。僕の場合は手術中から痛かったので、術後すぐに痛み止めを貰って飲みました。さらに、ほっぺを保冷剤で冷やすことで痛みを和らげます。二日目以降は腫れが引きにくくなるため、冷やすことができません。手術当日に全力で冷やします。
痛みはその日がピーク。5日間くらいは痛みがありますが、少しずつ確実に引いていきます。
抜歯は2週間後でした。傷が治ると、糸があること自体が違和感で痛みを感じたりしますが、抜糸をするとなくなりました。
腫れ
手術後には腫れも出てきます。ピークは術後2日目くらい。
ほっぺに空気を入れたときのように、かつ、それ以上の範囲が膨らみます。痛みに比べ、腫れは長く続き、1週間くらいで落ち着いたと思います。ほっぺたの表面が黄色くなってくると治ってきた証拠。
気づけばいつの間にか、腫れがなくなっていました。
まとめ
今回は、プレート埋入手術の状況や感想をお伝えしてきました。
内容はゾッとする手術ですが、手術される方はあまりその実感はありません。むしろあまり怖がらないで、通常の抜糸くらいの感覚で望むのが良いと思いました。
矯正を考えている人の参考になればうれしいです。矯正中の人は、一緒に頑張りましょう!
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