【8年ぶりのSL】 仙台発!女川・小牛田日帰り旅 後編

仙台から日帰り

仙台から1day旅行シリーズ。

今回は女川編の後半です。

タヌリウス
タヌリウス

この旅最大の目的であるSLが待つ小牛田へ向かいます!

このシリーズでは仙台在住のタヌリウスが仙台から1日でめぐることができる旅行先を紹介していきます。

前編では仙台からの道のりと女川駅前の観光スポットを紹介しています!

それでは後半戦に出発!

女川駅 13時21分 田園風景

美しい海と街並みをあとにし、13時21分発の小牛田行きの石巻線に乗り込みます。

これを逃すと次は1時間半後、ローカル線にしては本数は多めな気もしますが、SLが待っているので乗り遅れるわけにはいけません。

ここから石巻までは朝来た道を戻ります。

再び水面が輝く万石浦を通り抜け、ひとまず石巻に到着。石巻線ではほとんど列車が小牛田まで直通するので、数分停車の後、石巻を出発。

小牛田は宮城県の内陸部、石巻から見て北西方向にありますが、石巻線は真北へ。北上川と三陸道も並行しており、川に沿って街が形成されたことがわかります。在来線だからこそ気づく面白いポイントです!

鹿又駅を過ぎると、これまた北上川に沿って西方向へ。ここからはこの日一番の田園風景の中を心地よいリズムで列車は進みます。この辺り、いつ通っても眠気がさしてきます。

右手から合流する線路に気づいて目が覚めると、ここは前谷地駅。

気仙沼線と合流です。

震災前は気仙沼までつながっていた線路ですが今は柳津駅まで。海へ出る前に線路は途切れており、その先はBRTでの復旧です。

タヌリウス解説

「BRT」って?

Bus Rapid Transit(バス高速輸送システム)の略で、バス専用レーンなどを使用することで鉄道のような時間の正確さと、バスの小回りの良さを両立させたシステムです!気仙沼線では柳津から先の鉄道事業を廃止し、その廃線跡を多く利用してBRTが運行しています。鉄道時代と大差ない時間で気仙沼まで行くことができます!

BRTまだ乗ったことはないので、いつか行こうと思っています。

前谷地駅からも一部のBRTが出ているので、駅前のロータリーに赤いBRT用のバスを見ることができます!

続いて、日本で初めて金が産出した!?という涌谷町を過ぎると目的地の小牛田に到着です。

小牛田駅 14時30分 待望のSL

今回最大の目的である小牛田に到着です。

ホームには撮り鉄がいっぱい。我々も撮り鉄になるために、まずは場所を探します。友達と相談し、近くの踏切へ。結果的にこの場所、最適でした。

タヌリウス解説

「どうしてSLが走ったの? 」

今回走るのは、SL「東北DC陸羽東線号」。2021年3月~9月に開催された東北デスティネーションキャンペーンで運行されたイベント列車です!D51 498号機が12系客車を4両繋いで走ります。走る区間は陸羽東線の小牛田ー鳴子温泉間,8年ぶりだそうです。今回は小牛田に帰ってくる便を狙います。

待つこと10分。

ついに!!

真っ黒い煙をはきながら黒い塊が近づいてきました!汽笛の音も相まって大迫力!

スピードを落としながら悠然と目の前を通り過ぎる姿は圧巻です。客車からは乗客が手を振って反応。通過後はSLから吐き出された煙で、なんとも言えない石炭の匂いに包まれました。

今となっては貴重な体験ですが、SLが走る時代、煙を嫌がって、市街地から遠いところに駅を作った例が多いのにもうなづけます。

SLは小牛田駅に到着、我々も目的を果たしたのでここからは小牛田の街をぶらり途中下車の旅へ出発。

小牛田散策 15時15分 古墳でSL発見

Wikipediaによると小牛田は鉄道で栄えた街。現在も東北本線から陸羽東線と石巻線が分岐する重要駅です。

とはいえ新幹線の駅は数駅先の古川。駅前は住宅地となっていて、ゆったりと時が流れています。

Googleマップで古墳を発見。行ってみるとここが良いスポットでした。

高台の上に古墳と思しき丸い丘があり、周りには遊具やアスレチックがある公園になっています。

そして、その一角にSLを発見!!

こちらはC11 367号機、戦後すぐに製造され、さっき通ってきた石巻線で活躍していたものだそうです。何十年も展示されている過去の遺産としてのSLと、今も動いているSL、1日にどちらも見るとなんだか不思議な気持ちになります。

タヌリウス解説

「SLの形式につくCやDってなに?」

ピストンからの出力を伝える動輪の数を表しています。Cは3つ、Dは4つ。数が少ないと1つの動輪を大きくできるのでスピードが出て、数が多いと大きな力を出すことができるます。旅客用や貨物用などの用途に合わせて役割を分担していました。

さて、日も傾いてきたので、仙台へと戻ります。

途中、名物の「小牛田まんじゅう」を買おうと思いましたが、あいにく売り切れで閉店していました。SLを見に来た人たちが買っていったのでしょう。小牛田駅の売店の人曰く、今日は東京方面からも多数のお客さんが来ていたそうです!

小牛田駅 16時30分 並走バトル

この日最後の列車にして、初めての普通の電車。

16時49分発仙台行きの東北本線に乗り込みます。

仙台までは45分程。

田園風景と少しの山を通り抜け、仙石線が見えると仙石東北ラインが合流。

朝は向こうに行ったなぁ...などと思って見ていると、

なんとここで仙石線が登場!!

ちょうど仙石東北ラインの渡り線周辺で並走バトルになりました!

この高城町ー松島海岸間を走る仙石線は30分に1本くらいなので、かなりレア!

急いでスマホを取り出し、カメラにおさめました。やはり、今日は運が良いみたいです。

ここを通る際は、ぜひ運試しに隣の線路をチェックしてみてください!

ここからは朝来た道を逆にたどって仙台駅へ向かいます。

仙台駅 17時36分 まとめ

お疲れさまでした!仙台に無事到着です。

この日は駅中で夕食を済ませ、解散となりました。

それでは、一日の道のりをおさらいです!

今日のコース

仙台 9:25

↓(仙石東北ライン)

石巻 10:14ー10:36

↓(石巻線)

女川 11:01ー13:21

↓(石巻線)

小牛田 14:30ー16:49

↓(東北本線)

仙台 17:36

すべて通しで、2800円。女川駅ではICカードが使えないので注意が必要です。

一日で宮城県周辺のJRが乗り放題になる「小さな旅ホリデーパス(2720円)」を使えば少しお得に旅ができます!

海や山に田園風景。さまざまな車両から美しい車窓楽しめるのが今回の旅の醍醐味です。

後半ではSLを見に小牛田に立ち寄りましたが、もっと長く女川に滞在するもよし、石巻に寄るもよし。いずれにせよ1日満喫できる女川と小牛田、おススメです!

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