【仙石線廃線めぐり①】仙台駅ホームに謎の地下階段発見!

廃線歩き

突然ですが、

仙台の街中に廃線跡があることはご存じでしょうか?

廃線といっても「利用客の減少で路線がなくなってしまった」というわけではなく、地下トンネルへの移設によって地上部分が廃線となった路線

その路線が、このシリーズでお伝えする仙石線です!

仙石線は、2000年に仙台駅から3つ隣の陸前原ノ町駅までが地下化されました。

それから22年経った今、仙石線が走った跡がどうなっているのか?昔の地図などを頼りに、その痕跡を歩いて探してきました!

4kmほどの距離なので、運動不足解消のウォーキングにも最適です!

「仙石線廃線めぐり」では、2000年に地下化された仙石線の、地上時代の痕跡を紹介していきます。

タヌリウス
タヌリウス

仙石線は仙台地区で一番お世話になっている路線。地上時代にも乗ったことはあるのですが、小さくて全く記憶がないです。残念で仕方ありません(笑)。

1回目となる今回は、仙台駅とその周辺!

仙石線が地下化された経緯と共に、仙石線仙台駅ホームがあった場所や、仙台駅1番線ホームにある謎の階段などを紹介します!

それでは廃線ウォーキングに出発です!

仙石線廃線跡の概要

はじめに、仙石線地上時代の概要を確認しておきます。

廃線位置を確認

過去の地図や航空写真と見比べて、廃線の位置を書いてみました!オレンジが地上の廃線跡、青が現在の地下路線です。

仙台駅周辺はかなり違う場所を通っており、榴ヶ岡から先は概ね平行しているといったところでしょうか。

駅があった場所にピンを立ててみましたが、仙台、榴ヶ岡、宮城野原の3駅は駅の場所も移動していることがわかります。

地図上でも廃線の形跡が確認できるところや、航空写真にすると見えてくる場所もありました。廃線跡探しはこういう所が面白いです!

地下化理由

地下化された理由は大きく2点あるようです。

踏切による交通渋滞

この区間には、14カ所の踏切があり、開かずの踏切による交通渋滞が問題になっていたそうです。

仙石線は仙台のJRの中でも本数が多いですし、かなり街中を走っているので、そりゃそうですね。

タヌリウス
タヌリウス

参考までに、現在朝のラッシュ時は、1時間に上り8本(7時台)程です。

蛇行線形

特に仙台から榴ヶ岡までの区間、地図でもわかるようにかなり蛇行しています

駅間も短いことも加わってスピードが出せず、結果的に踏切が長時間閉まってしまう原因だったそうです。

地下化によって、当然踏切は全てなくなり、路線の形状も大通りの下を通る直線的なものになりました!

仙台駅謎の地下階段

ではここから、廃線の痕跡を見ていきます!

まずは、仙台駅構内。1番線ホーム北寄りにある謎の地下階段です。

柵があり、防犯カメラ作動中の張り紙。たぶん覗くだけなら大丈夫だと思うので下を見てみるとこんな感じでした。

さらに他のホームにはこんなものが。

説明がありません
7,8番線ホームの端

明らかに昔は地下への入口がありました、という雰囲気でブロックが置かれています。

そして、どのホームにも…。

これは一体?

結論を言うと、これらは、旧仙石線地上ホームへ向かう地下道への入り口!

仙石線は宮城電気鉄道という私鉄がルーツであるため、他のJR線からは少し離れた位置にホームがありました。そのため、中央改札から続く跨線橋ではなく、この地下道を通って仙石線ホームに向かっていたとのことです。

さらに、当時はこの地下道の駅舎側に北口改札があったそうです!今はエスパルになっていますが、僕が見る限りは痕跡はありません。

この地下道、基本的には埋められているそうですが、1番線からは写真のように一部を覗くことができます。今もエスパルと繋がっているのでしょうか?

タヌリウス解説

日本で最初の地下路線

この地下道、さらに昔は仙石線が走っており、仙台駅西口側に仙台駅のホームがあったそうです!日本初の地下鉄銀座線よりも早い時期に開業しているので、日本初の地下路線とされています。

旧仙石線地上ホーム

続いて、仙台駅東口に出てきました。こちらが旧仙石線地上ホーム跡で、今は駐車場になっています。先ほどの地下道が赤い矢印のように繋がっていたと思われます。

今の地下ホームも他の在来線からは遠いですが、さらに北側にあって遠いので、まさしく私鉄の駅という感じです。

確かに地図を見るとここが駅の跡なのですが、全く痕跡はありませんでした。

ちなみに、今の地下駅には仙石線用改札という感じで、地下東口改札がありますが、当時の地上駅にも直接仙石線ホームに行ける改札があったそうです!

仙台駅を出てからは、マンションやビルだらけ。はっきりわかる廃線跡はなさそうです。

赤線のような位置関係で線路があったと思われます。

まとめ

仙石線廃線めぐり、初回はいかがだったでしょうか?

仙台駅構内の地下通路の跡、そして仙石線旧仙台駅跡を紹介しました!

地下道への階段跡を除いてほとんど痕跡はありませんでしたが、昔の地図や航空写真と見比べながら当時を想像できました。

次回からはいよいよ、線路の後を探って榴ヶ岡方面、さらに先へと進んで行きます。当時の姿を残しているような部分もありましたので、お楽しみに!

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